たつなみそう (立浪草)
学名 |
Scutellaria indica |
日本名 |
タツナミソウ |
科名(日本名) |
シソ科 |
日本語別名 |
ヒナノシャクシ |
漢名 |
韓信草(カンシンソウ,hánxìncăo) |
科名(漢名) |
脣形(シンケイ,chúnxíng)科 |
漢語別名 |
耳挖草(ジアツソウ,ĕrwācăo)、大力草(タイリョクソウ,dàlìcăo)、
煙管草(エンカンソウ,yānguăncăo)、偏向花(ヘンコウカ,piānxiànghuā)、
向天盞(コウテンサン,xiàngtiānzhăn)、疔瘡草、金鎖匙、順筋草、鐵燈盞、地蘇麻 |
英名 |
Skullcap |
2006/05/20 野川公園自然観察園 |
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辨 |
Scutellaria indica には、次のような種内分類群がある。
var. elliptica(長毛韓信草) 華東・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南産
タツナミソウ var. indica(S.taiwanensis;韓信草)
コバノタツナミ var. parvifolia(S.parvifolia;小葉韓信草)
本州(伊豆以西)・四国・九州・臺灣・安徽・湖南・兩廣・雲南産
ホクリクタツナミソウ var. satokoae 本州(富山以西)日本海側に産
var. subacaulis(縮莖韓信草・金耳挖) 日本・河南・華東・湖南・廣東産
アツバタツナミソウ var. tsusimensis(S.tsusimensis) 本州(中国西部)・対馬・朝鮮(南部)産
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タツナミソウ属 Scutellaria(黃芩 コウキン,huángqín,おうごん 屬)には、世界に約360種がある。
S. alpina アルプス原産、観賞用に栽培
セイヨウナミキソウ S. altissima
ヤマジノタツナミソウ S. amabilis 本州(関東・東海)産
S. amoena(西南黃芩・滇黃芩) 四川・貴州・雲南産
『雲南の植物Ⅱ』246・『中国本草図録』Ⅶ/3321・『中草藥現代研究』Ⅲp.248
ムラダチタツナミソウ S. asperiflora
メハイタツナミソウ S. austrotaiwanensis
コガネバナ S. baicalensis(黃芩)『中国雑草原色図鑑』191
セイタカナミキソウ S. barbata (S. rivularis; 半枝蓮・四方馬蘭・幷頭草)
華北・陝西・華東・臺灣・兩湖・兩廣・四川・貴州・雲南産 『中国本草図録』Ⅱ/0806
オカタツナミソウ S. brachyspica
S. costaricana(哥斯達黎加黃芩) コスタリカ原産、観賞用に栽培
ヒメナミキ S. dependens (纖弱黃芩)『中国雑草原色図鑑』191
S. discolor (紫背黄芩・耳挖草・一支箭・一枝蒿) 廣西・雲南・ヒマラヤ・熱帯アジア産
var. hirta(地盆草) 四川・雲南産
S. formosana(藍花黃芩) 福建・江西・廣東・雲南産 『中国本草図録』Ⅹ/4828
S. forrestii(灰巖黄芩) 雲南産 『雲南の植物Ⅰ』254
S. galericulata(盔状黃芩) 『中国本草図録』Ⅸ/4325
陝西・モンゴリア・極東ロシアから北半球の温帯・亜寒帯に産
コナミキ S. guilielmii(連錢黃芩) 本州(千葉・能登以西)・四国・九州・琉球・浙江・湖南・陝西産
S. hypericifolia(川黃芩・黃芩・魁芩・條芩・子芩・連翹葉黃芩)
四川産 『中草藥現代研究』Ⅲp.248
S. indica
タツナミソウ var. indica (韓信草・耳挖草・向天盞)
コバノタツナミ var. parvifolia
ヒカゲナミキソウ S. insignis
ハナタツナミソウ S. iyoensis 本州(中国西部)・四国産
キカイタツナミソウ S. kikai-insularis 琉球喜界島産
ツクシタツナミソウ S. kiusiana(S.laeteviolacea var.discolor)本州(中国西部)・四国・九州産
イガタツナミ S. kurokawae
ヤクシマシソバタツナミ S kuromidakensis(S.kiusiana var.kuromidakensis) 屋久島産
S. laeteviolacea
シソバタツナミ var. laeteviolacea(S.maekawae, S.kurokawae;光紫黃芩)
トウゴクシソバタツナミ var. abbreviata (S.abbreviata)
S. likiangensis(麗江黃芩・小黄芩・黃芩)
雲南産 『中国本草図録』Ⅳ/1835・『中草藥現代研究』Ⅲp.248
ムニンタツナミソウ S. longituba
S. macrosiphon(長管黃芩) 雲南産 『雲南の植物Ⅱ』246
ホナガタツナミソウ S. maekawae
ジュズネナミキソウ S. moniliorhiza(念珠黃芩) 長白山産 『中国本草図録』Ⅹ/4829
デワノタツナミソウ S. muramatsui 本州(新潟以北の日本海側)産
S. orthocalyx(直萼黃芩・屏風草・紫花地丁・藍花地丁・小黃芩) 四川・雲南産 『雲南の植物』190
S. pekinensis
ペキンタツナミソウ var. pekinensis(京黃芩・筋骨草・丹參)
ヤマタツナミソウ var. transitra(S.transitra;短促)
タイワンヒメタツナミソウ S. playfairii(伏黃芩) 臺灣産
ハイタツナミソウ var. procumbens(少毛伏黃芩) 臺灣産
S. prostrara(平臥黃芩) ヒマラヤ・カシミール産 『週刊朝日百科 植物の世界』2-228
ホソバナミキ S. regeliana(狹葉黃芩) 『中国本草図録』Ⅶ/3324
朝鮮・遼寧・吉林・黑龍江・河北・内蒙古・極東ロシア産
メホソバナミキ var. ikonnikovii(S.ikonnikovii;塔頭狹葉黃芩・香水水草)
遼寧・吉林・黑龍江・モンゴリア・極東ロシア・シベリア産
S. rehderiana (甘肅S. rubropunctata)
陝甘・山西産 『中国本草図録』Ⅱ/0807・『中草藥現代研究』Ⅲp.248
アカボシタツナミソウ S. rubropunctata 『週刊朝日百科 植物の世界』2-228
ヒメアカボシタツナミ var. yakusimensis(var.minima) 屋久島産
マンシュウナミキソウ S. scordiifolia(S.polyphylla;幷頭黃芩・頭巾草・山麻子)
華北・黒龍江・モンゴリア・極東ロシア・シベリア産
『中国本草図録』Ⅳ/1836・『中国雑草原色図鑑』194
モウコナミキソウ var. ammophila(喜沙幷頭黃芩) 河北・遼寧・吉林・黑龍江・内蒙古・陝西産
S. shikokiana
ミヤマナミキ var. shikokiana 本州(福島以南)・四国・九州産
ケミヤマナミキ var. pubicaulis 四国・九州産
ナミキソウ S. strigillosa (沙灘黃芩)
タイワンタツナミソウ S. taiwanensis(S.lilungensis;臺灣黃芩) 臺灣産
タロコタツナミソウ var. tomentosa(S.tarokoensis)
タシロタツナミソウ S. tashiroi
S. tenax
var. tenax(韌黃芩) 四川・雲南産
var. patentipilosa(展毛韌黃芩・大黃芩) 四川・雲南産 『中草藥現代研究』Ⅲp.248
アツバタツナミソウ S. tsusimensis(S.incica var.tsusimensis)
本州(中国西部)・対馬・朝鮮(南部)産
カントウタツナミソウ S. tuminensis(圖們黃芩) 吉林・極東ロシア産
キバナオウゴン S. viscidula(黃花黃芩・黏毛黃芩) 河北・山西・内蒙古・山東産
中国本草図録』Ⅴ/2297、『中草藥現代研究』Ⅲp.248
エゾナミキ S. yezoensis
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シソ科 Lamiaceae(脣形 chúnxíng 科)については、シソ科を見よ。 |
訓 |
「和名立浪草ハ花姿ニ由ル」(『牧野日本植物圖鑑』)。
漢名の耳挖はみみかき、煙管はきせる、いずれも花の形から。 |
説 |
北海道・本州・四国・九州・朝鮮・臺灣・華東・陝西・河南・湖南・兩廣・四川・貴州・雲南・フィリピン・東南アジアに分布。 |
誌 |
中国では、全草を向天盞(コウテンサン,xiàngtiānzhăn)と呼び、薬用にする。『全國中草藥匯編』上 p.363 |
コバノタツナミ var.parvifolia 2005/04/24 野草園 |
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2023/04/21 神代植物公園 |
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